ⓔノート5-42-13 国際前立腺症状スコア (IPSS) とQOLスコア (ⓔ表5-42-2)
前立腺肥大症に対する症状を客観的に評価するための質問票としてIPSSとQOLスコアが一般的に使用されている.重症度診断,治療方針の決定,治療効果の評価に有用である.IPSSの質問は残尿感,頻尿,尿線途絶,尿意切迫感,尿勢低下,腹圧排尿,夜間排尿回数の7項目からなり,それぞれ0~5点の点数をつける.点数の合計で軽度 (0~7点),中等度 (8~19点),高度 (20~35点) の症状と評価する.また,QOLスコアは現在の排尿状態に対する患者自身の満足度を示す指標で,0点 (とても満足)~6点 (とてもいやだ) までの7段階で評価し,軽症 (0~1点),中等症 (2~4点),重症 (5~6点) に分類する.
〔山西友典〕